1.波風サテライト
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
はみだした風を集めてみたいな
波の先つたって彼方へ駆けてく
覚悟は決まってる 道は遠くても
描いた未来へ続いてる
遥かなここから彼方の君へと
あの日々の風とかけらを届けたい
寂しくはないよ いつもここにいる
どこまでも風がつないでる
時が僕らを急かして 鼓動がスピード上げてった
夢の中で目覚めても 同じ光を探した
輝く星空の下 数え切れない星座と影
眠れない夜たどって かすかな響き求めて
出会いと別れを繰り返してもなお
僕はこんなにも子供のままだ
淡いイメージなんて
道端に放り投げてしまえたらな
次に君に会うときは もつれた糸をほどいて
飽きるまで話をして 出来るだけ笑顔でいよう
華やぐ街並を抜け 朝焼けが頬を染めてく
その先に君は何を 何を見つめているだろう
何を見つめているだろう
時が加速を続けて 風が僕らをつないで
寂しくはないよ 今もここにいる
どこまでも風は…
2.パントマイム
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
そこからなにが見えるの? あのコの街は見えるの?
どんな言葉だって文字だけじゃ足りないのかも なんて
両手広げ考えてたよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
それでも日々は迫るよ いつでも僕らを急かすよ
いいさ この壁は誰にも見えていないんだよ
今遠くの君の手引くよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
つかんだ風船は宙舞(ふわり)と風に乗って
僕をさらってくよ 飛んでいきたいよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
地上を目指して歩く地下鉄に
僕は乗り込んで 飛んでいきたいよ
飛んでいきたいよ 飛んでいきたいよ
3.旅人ビギナー
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
さっき見た夕暮れの色はなんだろう
僕の心をひるませてしまうんだ
いくつあるんだ? 見たことないもの
嫌な世界なら 目をそらしたっていつも
手を伸ばしてはかったら 何センチあるんだろう
恥ずかしくなって 手を下ろしちゃって
消えかかる灯に いつも翳していた両手を
時に失って すべて失った気になっていた
フィルターを通した煙は こんなにも
僕の心を ゆるませてしまうんだ
ひとつあるんだ そりゃ僕にだって
見たい未来が 目をつむったって消えない
この期に及んで なにが俺を止めてるんだ
吹く風になって その手を離して
酔い止めがなくたって もう何処へも行けるさ
吹く風に舞った抜け殻はがして 身を焦がした
ご自慢の12口径に また弾を込めてるのかい?
胸のコメカミヘ 照準合わして
ロシアンルーレットみたいな 危うい感覚で
果てをさまよって 記憶失って 夢を見てんだろうな
そして僕は目の前の景色に
シャッターを切るように 今まぶた閉じるよ
4.アマヤドカリとキリギリス
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
現状にこの手はすくんでしまって
ヒビ入った殻の中で小さくなった
アスファルトを黒く染める雫 それぞれの枠の中で僕ら
無数の始まりと終わりを感じてた
空の向こう側 次の場所を知っても
また見えない振りした
もう君は行ってしまうの?
まだ夕立は上がっていないというのに
でも僕は待ってしまうよ
次の風が雲をさらって 夕闇がこの街を赤く染めるまで
いつの間にか体は大きくなって
気が付けば殻の中抜け出せなくなった
煙を吐く思考の歯車は 直にこの雨音に飲まれて
悲しくギシギシと音を立てているだけ
雨が上がったら この場所にサヨナラして
果てまで行けるのに
あぁ 君も行ってしまうの?
まだ風は雲をさらっていないというのに
ただ風が去ってしまう度
僕の心は宙を舞って 涙がこぼれ落ちてしまうんだけれど
ねぇみんな行ってしまうの?
まだ夕立は上がっていないというのに
でも僕は知ってしまうよ 今僕が歩き出さなきゃ
いつまで待ったって どんなに降ったって
夕立は上がってくれないんだってこと
5.62
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
人気ない バルコニー肩寄せて
ラララ 同じ空を見上げてた
62m先 工事中の目覚ましが
夕暮れ鳴り響く舗道
よく通ったカフェテラス 少し苦い珈琲
君が好きだったテーブル
602号室の鍵 錆びついたドアの向こう
ずっと空けたままの場所
隙間から差し込む光 キラキラ舞い上がる埃
君がくれたいくつかの嘘
目を閉じてそっと耳をすませば 今も残る鼓動響く
思い出ばかり詰め込んだバッグ 君と歩んできた分だけ
大切にしまいこんだまま 別々の方向へ
62ページ目にある短い夢物語
挿絵に描かれた二つの影
おとぎの城に向かって 手をつなぐ後ろ姿
真っ白な夜に包まれて
左手にずっと君のぬくもり 振り払えないままいたよ
消せない影を見ないふりして いつも強がり言ってただけ
気がつけば大切な日々は 何も言わず過ぎていく
思い出ばかり詰め込んだバッグ 君と歩んできた分だけ
大切にしまいこんだまま 別々の方向へ
ひとりきり バルコニー佇んだ
ラララ 同じ空を見上げてる
6.エスパー
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
生まれて以来の知恵熱
湯あたりのよう 風も妙に生温い
君と別れた帰り道 一人きりで歩いた
吹き消されそうにか細くても
平気だぜと信じ疑わなかった
あの電柱から次の電柱まで
君の事を思い出していよう
手を振りながら強く念じてた
まだずっとそばにいたいって
君はとうとう振り返らなかった
僕には超能力がないから
叶わぬ想いはいつしか
風のように木々を揺らして去った
やがて地球を一回りして 僕の元へ還った
青すぎる空ずっと眺めてた
空っぽの僕に似てるって
目を閉じるとそこに君の笑う姿
僕には想像力はあるのに
踏み切りの向こうの君を 電車がさらって
残されたこの街を 少しだけ巻き戻ししたいけど僕は…
青すぎる空ずっと眺めてた
首が疲れたら寝そべって
なびく雲が紡ぐ君の笑う姿
思わずまた目を閉じてしまった
手を振りながら強く念じてた
まだずっとそばにいたいって
君はとうとう振り返らなかった
僕には超能力がないから
目を開けるとそこに君の笑う姿…
7.大きな水たまり
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
あぁ いつか一足で飛び越えられると思ってた
そう あなたの元へ飛んで行きたいと願ってた
今行くよ I need you
あぁ この花火をあなたもそこで見ているの?
一生使うことないと思っていた言葉を
今使うよ I miss you
休まず書いた music それすらひたすら遠回りして
こんなにも分かりづらい気持ち 届いていますか?
JISマークだらけの KISS 今さら控えめな海にローキック
金縛り水平線の夕陽 とても綺麗で
ビートダンスステップにブレーキング
それでもすぐにホラ再び starting
体をめぐりめぐるこの気持ち どうしていますか?
フラッシュバック不意にローディング
波打つ鼓動の数だけ smoking
あてもなく水平線の夕陽 とても静かで
風に消えないあかり灯す 胸に手をあてて思い出す
いつかのあなたとの weekend かつてのあなたとの secret
足元の砂さらう small wave
ただ絶やすことなく灯る想いは sleepless
ピースメイク風に乗って
無理からからくり仕掛けたキューピッド
こんなにも力強い気持ち 気付いていますか?
四苦八苦あわやキューブリック
転がるボール空へ向けトゥキック
沈みゆく水平線の夕陽 とても憎いです
金縛り水平線の夕陽 とても綺麗で
あぁ 照れくさくって今まで言えなかったけれど
この場を借りてホントの気持ち言葉にして
今唄うよ I love you
8.100,000hp
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
すれ違いの連続で さみしがりになって
金縛りのその夜も 同じことばかり考えてた
ウルトラCの直感で すぐにまた出会って
空回りの連続も 気付かない素振り
ホラまた ひと雨来そうな空
今なら間に合うから
風のようにすべてを凌駕して 細い腕を引いて
少しくらい助走足りなくたって fly fly fly
花のようなその瞳飾るアーチ 虹の橋を渡って
少し経って途切れそうならまた fly fly fly
目覚ましで文字通り 目を覚ました朝に
夢の余韻持ち出して 街へ飛び出した
いない いない 今そこは無事なのかい?
いつでも君のためなら
誰にだって立ち向かえるようにしてる 鉄のボディをもって
ホントはたぶん弱い方だし 痛いの大嫌い
次に会って何を話すのかサーチ 今さら少しひるんで
それでも今すぐに一目でも 見たい 見たい 見たい
今にも消えそうな夢の果ては
風のようにすべてを凌駕して がむしゃらに走って
君と僕がまだ不釣り合いでも try try try
花のようなその瞳潤ますマーチ 軋む橋を渡って
散るならせめて桜のごとく ユラ ユラ ユラ
fly fly fly fly fly fly
9.レコード(SNOWKEL SNORKEL mix)
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
とりわけ僕には取り柄など 無いように見えるだろうけれど
本当にそうだよ
力も金も甲斐性もなし 頭の中はマンガの話
それしかないかも
干上がった脳みその奥の奥へと
降りだした雨よ左から右へと 逃げ込んで
いっちょ前にスーツでめかしこんで 張り切った分だけ犯人面で
本当にどうしよう
太陽は僕を照らすけれど 風が背中を押してるけれど
期待しないでよ
振り切ったメーターを手で止めろ
緩み切ったそのネジを締めろ
不可思議な魔法だ 体ごと繰り出せ
いつまでも僕らはこの歌をずっと
いずれまた誓いは その綱を渡って フラつきながら
飛び込んでいく 飲み込んでいく
踏み出したその一歩は 吹き消したローソクの火を
再び灯すための記録(レコード)
塞がった耳に穴を開けろ
絡まったロープをナイフで解けよ
すり減った足にムチを打てよ
備わった種に水をまけよ
不可思議な魔法だ 暗闇をブチ抜け
いつまでも僕らはこの歌とずっと
そしてまた 誰かがこの歌を唄って いざ彼方へと
飛び込んでいけ 飲み込んでいけ
部屋の明かりもつけずに やめたはずの煙草を
燻らせ針を落とすレコード
10.REWIND
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
こみあげる想い 加速してる 終わることなく
鳴り止まない音が 頭で繰り返す
追いつこうとしても 霧のかかるこの急な坂じゃ
離れるばかりだよ いつもジレンマが影落とした
バラバラな胸の言葉の パズル組み立て
足りない欠片 見つけなくちゃ
僕のLOVE SONG 羽根失って
胸の奥でただもがいてる
いつだって いつまで?
積み上げた過去 時の中で振り落とされて
はぐれてくまま振り向かないで 声を聞いた
世界中の誰もが 知ってること僕だけが
忘れてる気がした
君にちゃんと伝えたくて
今も言葉に出来なくて
じれったいままで
昼間見た夢の続きを この目で確かめたい
蜃気楼の君が すぐに幻になってしまう
僕の LOVE SONG 羽根失って
向かう先も見えず走ってく
君に LOVE SONG 届けたくて ずっとリフレイン胸ん中で
止まんねえ いつまで?
11.夏の恐竜
作詞:西村晋弥
作曲:西村晋弥
真夜中に目覚めて 音のない部屋でひとり
ベランダに目を向け ただボーっとして夜明けを待っている
時々夜の中で 明日が来るの怖くなる
静寂をかき消すように 鼻唄歌った
月灯かりがボンヤリ この部屋を照らして
なんだか少し 息苦しくなって窓開けた
見ないフリしてた 君の化石もぬくもりも
ずっと捨てられずに 夜明けとともにまた目を覚ます
朝日から隠れたいな 薄いシーツに潜った
真面目な目覚ましが 今朝も鳴り出して止まった
君宛の手紙が届いてた 僕宛のはひとつもないのに
いなくなったあとに 君が少しずつ増えていく
どんなに小さな夏の化石も 二人の思い出蘇らす
心に大きな足跡つけてった 今でもこの手で触れられそうだ
涙があふれた さみしさに溺れて
目を覚ました街の 音に紛れて気持ちを隠してる
言葉にしないように あの唄歌ってみる
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